生産要素として投入されたものがどれだけの価値を伴って算出されたか、算出された価値がどのように配分されているかを分析するもの。
1 生産性分析
生産要素は資本と労働に分解されるため、生産性も資本生産性と労働生産性とて示される。
(1) 資本生産性
(※)付加価値額 = 純利益+金融費用+賃貸料+減価償却費+人件費+税金
資本の額1円当たりの付加価値額を示すもので、投下資本の効率性を示す指標である。
(2) 労働生産性
従業員1人当たりの付加価値額を示すもので、従業員から提供された労働力がどの程度効率的に機能しているかを見る指標。
(3) 労働装備率
労働装備率は、従業員1人当たりその程度の設備を保有しているかを見る指標であり、上記(1)(2)の指標とともに生産性を計る一つの指標である。
2 付加価値分配率
(1) 労働分配率
労働分配率 = |
人件費 |
×100 |
(%) |
付加価値額 |
付加価値が労働者にどの程度合理的に配分されているかを見る指標。
労働分配率は高いことがよいとはいえない。労働分配率が高いことは、必要以上に労働者を雇用しているか、労働の生産性が低いかのいずれかであって望ましいことではない。
(2) その他の付加価値分配率
この他に付加価値分配率の指標として、自己資本分配率、他人資本分配率、公共分配率などがあり、その算式は次の通り。
自己資本分配率=当期純利益÷付加価値
他人資本分配率=(支払利息+賃貸料+当期純利益)÷付加価値
公共分配率=租税公課÷付加価値
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