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目次

 

(注)本内容は、企業会計審議会が平成2年5月29日に公表したしたもの です。なお、オリジナルの設例とは異なる表現をしている部分があります。 実務への適用にあたっては念のため当該意見書等を確認して下さい。

[設例1] 先物取引(その1:差金決済)

平成二年五月二十九日

企業会計審議会第一部会

1 取引の状況

事業会社Aは、証券会社Bに委託して国債先物額面100百万円を単価90円で買建て、委託証拠金として3百万円をB社に差入れた。B社も同時に自己取引として同一の先物を買建て、取引証拠金として、委託取引につきA社からの委託証拠金のうち2百万円、自己取引につき2百万円、合計4百万円を取引所に差入れた。

当該先物の価格は、決算時に95円に上昇した。その後、相場の変動がなく95円で反対売買による差金決済を行った。(なお、手数料及び税金は考慮外としている。〔設例2〕において同じ)

2 会計処理

A社(事業会社)の処理

 

B社(証券会社)の処理

(1)決済基準による場合

@契約時

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

先物取引差入証拠金

3

現金

3

 

(1)決済基準による場合

@契約時

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

3

先物取引受入証拠金

3

先物取引差入証拠金

4

現金

4

 

A先物相場の変動時(又は決算時)

値洗差金についての会計処理は行わない。

 

A先物相場の変動時(又は決算時)

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

10

先物取引差金

10

 

B反対売買による決済時

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

8

先物取引差入証拠金

3

 

 

先物利益

5

 

B反対売買による決済時

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

4

先物取引差入証拠金

4

先物取引受入証拠金

3

現金

8

先物取引差金

10

先物利益

5

 

(2)値洗基準による場合

@契約時

決済基準の場合と同様に処理する。

 

 

(2)値洗基準による場合

@契約時

決済基準の場合と同様に処理する。

 

A先物相場の変動時(又は決算時)

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

先物取引差金

5

先物利益

5

 

 

A先物相場の変動時(又は決算時)

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

10

先物取引差金

5

 

 

先物利益

5

 

B反対売買による決済時

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

8

先物取引差入証拠金

3

 

 

先物取引差金

5

 

 

B反対売買による決済時

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

現金

4

先物取引差入証拠金

4

先物取引受入証拠金

3

現金

8

先物取引差金

5

 

 

 

 


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