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前払費用

1 前払費用とは

前払費用とは、一定の契約に従い、継続して役務の提供を受ける場合、いまだ提供されていない役務に対して支払われた対価をいう。従って、このような役務に対する対価は、時間の経過とともに次期以降の費用となるものであるから、これを当期の損益計算書から除去するとともに貸借対照表の資産の部に計上しなければならない。また、前払費用は、かかる役務提供契約以外の契約等による前払金とは区別しなければならない。

前払費用については、貸借対照表日の翌日から起算して1年以内に費用となるものは流動資産に属するものとし、1年を超える期間を経て費用となるものは、投資その他の資産に属するものとする。

なお、前払費用でも金額的に重要性が乏しい支出については、発生時に費用処理することができる。

参考:企業会計原則注解 注5-1、注16

2 仕訳例

(1) 前払利息の計上・精算

3月1日から5月31日までの借入金利息600,000円を当座預金から支払った。 当社の決算日は3月31日である。

@支払時 全額を支払利息で処理する。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

支払利息

600,000

当座預金

600,000

 

A決算時 4月1日から5月31までの利息について前払費用を計上する。 なお、便宜上月単位で計算してある。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

前払費用

200,000

支払利息

200,000

 

A翌期首 前払費用を振り戻す。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

支払利息

200,000

前払費用

200,000

 

(2) 前払保険料の計上・精算

保険期間が1月1日から12月31日までの火災保険料1,200,000円を12月末日に当座預金から支払った。当社の決算日は3月31日である。

@支払時 全額を支払保険料で処理する。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

支払保険料

1,200,000

当座預金

1,200,000

 

A決算時 4月1日から12月31日の保険料を前払費用に計上する。 便宜上月単位で計算してある。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

前払費用

900,000

支払保険料

900,000

 

A翌期首 前払費用を振り戻す。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

支払保険料

900,000

前払費用

900,000

 


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