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長期借入金

1 長期借入金とは

長期借入金とは、運転資金や設備資金などの目的のため金融機関等から 受けた融資のうち、その弁済期限が貸借対照表日の翌日から起算して1年を超えて到来するものをいう。

長期借入金の契約であっても弁済期限が貸借対照日の翌日から起算して1年以内のものは短期借入金に表示する。

2 仕訳例目次

(1) 長期借入金の発生

金融機関から、50,000,000円を5年後一括返済の条件で借り入れ、 借入金に対する向こう3か月分の利息625,000が差引かれ、49,375,000円が当座預金に入金した。この借入に伴い、有価証券を担保に差し入れた。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

当座預金

49,375,000

長期借入金

50,000,000

支払利息

625,000

 

 

担保に差し入れた有価証券についての仕訳は要しない。

 

(2) 長期借入金から短期借入金への振替

長期借入金契約のうち、貸借対照日から1年以内に弁済する金額が50,000,000円ある。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

長期借入金

50,000,000

短期借入金

50,000,000

 

(3) 長期借入金の弁済

金融機関からの長期借入金の弁済期日が到来したので、弁済額1,000,000円と3か月分の利息612,500円を当座預金から支払った。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

短期借入金

49,375,000

当座預金

1,612,500

支払利息

612,500

 

 

長期借入金のうち貸借対照表日から1年以内のものは短期借入金に振替処理をしてあるので、弁済は短期借入金の弁済となる。

 


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