1 期末日が休日の場合の処理
手形や小切手は手形交換所での交換処理により、振出人の銀行口座から引き落とされる。支払期日が金融機関の休日にあたる場合、その決済は翌営業日に行われることから、
手形の支払期日と実際に預金口座から引き落とされる日にずれが生じる。この場合の会計処理は、①支払期日に決済があったものとして処理する方法、②実際に預金口座から引き落とされた日をもって処理する方法がある。実務ではどの方法も認められている。ただし、その金額に重要性がある場合、採用した方法及びその金額を注記する必要がある。
2 仕訳例
(1) 支払手形に記載された支払期日に基づき決済があったものとする処理
支払手形30,000,000円が期末日に支払期日を迎える。期末日は休日のため、銀行口座からの引き落としは翌営業日となる。
|
借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
支払手形 |
30,000,000 |
当座預金 |
30,000,000 |
|
(2) 実際に預金口座から引き落とされた日をもって処理する場合
期末日には仕訳をしない。
INDEX
■仕訳処理目次
■支払手形
■支払手形の振出・決済
■為替手形の引受・決済
■支払手形の更改
■未決済支払手形の処理
■期末日が休日の場合の処理
|
|