1 外貨建取引の円換算
外貨建取引は取引発生時の為替相場により円換算を行い、期末に保有する外貨建売掛金は期末日の為替相場で円換算を行う。
詳細は「外貨建取引等会計処理基準」を参照。
2 仕訳例
(1) 外貨建売掛金の発生
販売代金100,000ドルの商品を掛けによって輸出した。なお、売上当日の為替レートは1ドル118円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
売掛金 |
11,800,000 |
売上高 |
11,800,000 |
輸出取引の消費税は免税であるので消費税の仕訳はない。 |
(2) 外貨による売掛金回収
上記(1)の売掛金について外貨100,000ドルの送金があり、そのまま外貨普通預金に入金した。売掛金回収日のレートは1ドル120円である。なお、銀行手数料は省略してある。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
外貨普通預金 |
12,000,000 |
売掛金 |
11,800,000 |
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為替差益 |
200,000 |
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(3) 外貨建て売掛金の期末評価
期末日に次の売掛金を保有している。
USドル建売掛金 10,000ドル(帳簿価額 1,160,000円)
USドル建売掛金 20,000ドル(帳簿価額 2,360,000円)
期末日の為替相場 1ドル118円
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
売掛金 |
20,000 |
為替差益 |
20,000 |
為替差益:(10,000ドル+20,000ドル)×118円-(1,160,000円+2,360,000円)=20,000円 |
INDEX
■仕訳処理目次
■売掛金
■売掛金の発生・回収
■外貨建売掛金の発生・回収・評価
■売上割引
■売掛金の貸倒れ
■通常の債権回収期間内に回収されないこととなった売掛金
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