1 為替差損とは
為替差損とは、外貨建て金銭債権債務を決済した場合又は期末に時価評価をした際、帳簿価額から決済金額又は時価評価金額を控除した額が損失の場合、その損失の額を為替差損に計上する。
2 仕訳例
(1) 外貨建金銭債権の評価
決算期末の外貨建売掛金の残高は11,800,000円(100,000ドル)であった。期末の為替相場は1ドル115円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
為替差損 |
300,000 |
売掛金 |
300,000 |
為替差損=評価額11,500,000円−帳簿価額11,800,000円=△300,000円 |
(2) 外貨建金銭債務の評価
決算期末の外貨建買掛金の残高は11,400,000円(100,000ドル)であった。期末の為替相場は1ドル115円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
為替差損 |
100,000 |
買掛金 |
100,000 |
為替差損=評価額11,500,000円−帳簿価額11,400,000円=△100,000円 |
(2) 外貨建金銭債権の決済
外貨普通預金100,000ドル(帳簿価額11,500,000円)を払出し、円貨に転換の上当座預金に入金した。当座預金に入金した金額は11,300,000円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
当座預金 |
11,300,000 |
外貨普通預金 |
11,500,000 |
為替差損 |
200,000 |
買掛金 |
100,000 |
為替差損=決済額11,300,000円−帳簿価額11,500,000円=△200,000円 |
INDEX
■仕訳処理目次
■営業外費用
■支払利息及び割引料
■為替差損
■手形売却損
■社債発行費償却
■創立費償却
■開業費償却
■有価証券売却損
■有価証券評価損
■棚卸資産評価損
■雑損
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