1 開業費とは
開業費とは、
会社設立後営業開始までに支出した開業準備のための費用で、土地、建物等の賃貸料、広告宣伝費、通信交通費、事務用消耗品費、支払利子、使用人の給料、保険料、電気・ガス・水道料等などがある。
開業費は、原則として支出時に費用(営業外費用)として処理する。ただし、開業費を繰延資産に計上することができる。この場合は、開業の日から5年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法により償却しなければならない。なお、「開業のとき」には、その営業の一部を開業したときも含むものとする。また、開業費を販売費及び一般管理費として処理することができる。
参考:繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い
2 仕訳例
(1) 開業費の費用処理(原則処理)
開業準備のための諸費用2,100,000円(内消費税100,000円)を銀行振込で支払った。振込手数料840円(内消費税40円)を含み2,100,840円を当座預金から引き出した。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
開業費(営業外費用) |
2,000,000 |
当座預金 |
2,100,840 |
仮払消費税等 |
100,000 |
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銀行手数料 |
800 |
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仮払消費税等 |
40 |
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(2) 開業費の繰延資産計上
上記(1)の開業費を繰延資産として繰り延べることとする。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
開業費(繰延資産) |
2,000,000 |
当座預金 |
2,100,840 |
仮払消費税等 |
100,000 |
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銀行手数料 |
800 |
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仮払消費税等 |
40 |
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(3) 開業費の償却
上記(2)の開業費を償却する。償却期間は5年間、定額法とする。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
開業費償却 |
400,000 |
開業費 |
400,000 |
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INDEX
■仕訳処理目次
■繰延資産
■株式交付費
■社債発行費
■創 立 費
■開 業 費
■開 発 費
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