1 外貨建取引の円換算
外貨建取引は取引発生時の為替相場により円換算を行い、期末に保有する外国通貨は期末日の為替相場で円換算を行う。
詳細は「外貨建取引等会計処理基準」を参照。
2 仕訳例
(1) 外国通貨の回収・換金
売掛金の回収として外国通貨1,000ドル(帳簿価額118,000円)を受入れた。受入当日の為替相場は1ドル120円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
現金 |
120,000 |
売掛金 |
118,000 |
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為替差益 |
2,000 |
為替差益=1,000ドル×120円−118,000円=2,000円 |
上記(1)の外国通貨1,000ドル(帳簿価額120,000円)を銀行で買い取ってもらい、当座預金に入金した。当座預金への入金額は119,000円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
当座預金 |
119,000 |
現金 |
120,000 |
為替差損 |
1,000 |
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為替差損=1,000ドル×119円−120,000円=△1,000円 |
(2) 外国通貨の期末評価
期末日現在、外国通貨2,000ドル(帳簿価額240,000円)を保有している。期末日現在の為替相場は1ドル121円である。
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借方 |
貸方 |
勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
現金 |
2,000 |
為替差益 |
2,000 |
為替差益=2,000ドル×121円−240,000円=2,000円 |
INDEX
■仕訳処理目次
■現金
■現金の受入・払出
■通貨代用証券の受入・換金
■外国通貨の受入・払出・期末評価
■内容が不明の現金
■現金の過不足処理
■現金の盗難
■小口現金制度
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