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長期前払費用

1 長期前払費用とは

長期前払費用とは、前払費用のうち、貸借対照表日の翌日から起算して1年を超える期間を経て費用となるもの をいう。

前払費用とは、一定の契約に従い、継続して役務の提供を受ける場合、いまだ提供されていない役務に対して支払われた対価をいう。従って、このような役務に対する対価は、時間の経過とともに次期以降の費用となるものであるから、これを当期の損益計算書から除去するとともに貸借対照表の資産の部に計上しなければならない。また、前払費用は、かかる役務提供契約以外の契約等による前払金とは区別しなければならない。

参考:企業会計原則注解5(1)、注解16

2 仕訳例 

(1) 長期前払費用の発生

期首に営業所用事務所の賃借契約をし、敷金5,000,000円と1か月分の家賃315,000円(内消費税15,000円)を小切手を振出して支払った。なお、賃借期間は10年間で、敷金のうち20%は契約期間満了時に返還されない。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

差入敷金

4,000,000

当座預金

5,315,000

長期前払費用

1,000,000

 

 

賃貸料

300,000

 

 

仮払消費税等

15,000

 

 

 

(2) 返却されない敷金の償却

決算にあたり、長期前払費用を償却した。当期の償却額は200,000円である。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

敷金償却

1,000,000

長期前払費用

1,000,000

返還されない保証金は5年間で償却する。

 

(3) 道路負担金の支出

当社に隣接する県道の拡幅工事が実施され、これに伴い当社が便益を受けることになり、県から1,050,000円(内消費税50,000円)の負担金の割り当てがあり、当座預金から支払った。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

長期前払費用

1,000,000

当座預金

1,050,000

仮払消費税等

50,000

 

 

 

(4) 道路負担金の償却

上記(3)の道路負担金の償却を行った。税法の規定により、アスファルト舗装道路の耐用年数10年の40%、4年で償却する。

 

借方

貸方

勘定科目

金額

勘定科目

金額

道路負担金償却

250,000

長期前払費用

250,000

 


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