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仕訳例
01年4月1日に期間3年、1億円の変動借入れ（TIBOR）を行った。変動金利を固定金利に変換するため、LIBORの変動金利を受け取り、2.0%の固定金利を支払う、期間3年、想定元本1億円のスワップ契約を締結した。借入金及び金利スワップの利息は、前年の4月1日の金利水準により翌年の3月31日に後払いされている。決算は3月31日である。仮池金と金利スワップの変動金利の基礎となっているインデックスが異なるが、有効性を含めヘッジ会計の適用要件は満たしているものとする。
TIBORとLIBORの推移は次の通り
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TIBOR |
LIBOR |
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01年4月1日 |
2.2% |
2.0% |
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02年4月1日 |
2.8% |
2.5% |
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03年4月1日 |
3.4% |
3.0% |
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金利スワップの時価は次の通り
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02年3月31日 |
963,712 |
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03年3月31日 |
970,874 |
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04年3月31日 |
0 |
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仕訳（単位百万円）
(1) 01年4月1日（借入れ及びスワップ契約締結日）
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借方 |
貸方 |
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勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
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当座預金 |
100,000,000 |
長期借入金 |
100,000 |
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(2) 02年3月31日（決算日及び利払日）
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借方 |
貸方 |
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勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
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支払利息 |
2,200,000 |
当座預金 |
2,200,000 |
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金利スワップ |
963,712 |
繰越ヘッジ利益 |
963,712 |
支払利息＝1億円×2.2%＝2,200,000円
スワップ契約受払額＝1億円×(2.0%−2.0%)＝0 受払なし |
(3) 03年3月31日（決算日及び利払日）
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借方 |
貸方 |
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勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
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支払利息 |
2,800,000 |
当座預金 |
2,800,000 |
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当座預金 |
500,000 |
支払利息 |
500,000 |
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金利スワップ |
7,162 |
繰越ヘッジ利益 |
7,162 |
支払利息＝1億円×2.8%＝2,800,000円
スワップ契約受払額＝1億円×(2.5%−2.0%)＝500,000円
金利スワップの時価増加額＝970,874円−963,712円＝7,162円 |
(4) 04年3月31日（決算日及び利払日）
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借方 |
貸方 |
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勘定科目 |
金額 |
勘定科目 |
金額 |
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支払利息 |
3,400,000 |
当座預金 |
3,400,000 |
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当座預金 |
1,000,000 |
支払利息 |
1,000,000 |
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繰越ヘッジ利益 |
970,874 |
金利スワップ |
970,874 |
支払利息＝1億円×3.4%＝3,400,000円
スワップ契約受払額＝1億円×(3.0%−2.0%)＝1,000,000円 |
参考：金融商品に関する実務指針より
INDEX
■仕訳処理目次
■評価・換算差額等
■その他有価証券評価差額金
■繰越ヘッジ損益
■その他有価証券の価格変動リスクヘッジ
■予定取引実行時の処理（予定取引が資産の取得である場合）
■予定取引が利付資産の発生である場合のヘッジの処理方法
■通貨オプションによる予定取引のヘッジ
■包括ヘッジにおけるヘッジ手段に係る損益の配分
■金利スワップによるヘッジ会計の適用
■ヘッジ会計終了時点における損失の見積り
■土地再評価差額金
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